次のアルバムへの習作(4)

I wish our happiness would last forever_193680632_lさて、7月ですね。早いな〜。

再び習作にもどります。ちょうど時期なので「七夕」をモチーフにしたものをお送りします。いわゆる僕の中では「京都モノ」に分類されるジャンルですが、アイデアとしては昔からありました。

七夕というのはいろいろ調べるとどうやらルーツみたいなのがあるらしい。それが「乞巧奠(きこうでん)」というもの。

WIKI によると・・・
「陰暦7月7日の行事。女子が手芸・裁縫などの上達を祈ったもの。もと中国の行事で、日本でも奈良時代、宮中の節会(せちえ)としてとり入れられ、在来の棚機女(たなばたつめ)の伝説や祓(はら)えの行事と結びつき、民間にも普及して現在の七夕行事となった。乞巧祭会(きこうさいえ)。きこうでん。」

ということなので、陰暦と言うことはもっと遅い行事だったんですね。
ビジュアルが面白くて、こんな感じです。

125827111462016330482_CIMG0043_20091115164511お供えの中に琴や琵琶が乗っているというのがなんとも詩的で、ここから曲のヒントを得ました。恐らく今、京都の老舗旅館「俵屋」さんでも同様のディスプレイをしているはずです。こういうのがはまるのが京都だなあと思います。

今では単に「星に願いを」の行事になってますが、当時は女子の技術上達の願いだったわけです。当時から女子に技術が必要だ、という発想がきちんとあったというのがいいですね。当然、家庭内でということなんでしょうけど、男には推奨されない技術だったのかな・・・

曲としては作りかけですがこんな感じ。雅楽っぽい弦の上に、琴を乗せる、みたいなイメージ。ぜひ七夕の晩に聴いてみて下さい。

「七月七日は、曇り暮して、夕方は晴れたる空に、月いと明く、星の数も見えたる。(枕草子) 」