彷徨えるオルタナ 「Tears for Fears」

「The Tipping Point」中ジャケ。カッコいいアートワーク

昨年に新しいアルバムを作って改めて思っている「音楽は物体である」という考え方ですが、まあ要はコレクターなだけやんかということなんですがw 最近CD集めにはまっております。

まあ(今となっては)非常に安価な趣味であるというのと、やはりモノを手に取るとミュージシャンの気持ちが伝わるというか、そういうところから音楽に入っていくのはなかなかいいもんです。なのでベスト盤とかじゃなくてオリジナルアルバムをなるべく購入するようにしています。

サイトやショップの中古を探しているわけですが、昔聴いてたものとか名前は知ってるけど聴いたことないとか、あとはジャケットがいいものとか、割と手当たり次第。いくつかミュージシャンごとにレビューしていこうと思います。

まずはTears for Fears。80年代のいわゆるブリティッシュインベイジョンの頃のヒットでリアルタイムで知っている二人組のユニットで、当時からちょっとヒネた感じで僕は好きでした。

著名なのはこれでしょうか。

詩的なバンド名なので背景に何かあるんだろうなとは思っていたけど、アメリカのアーサーヤノフという心理学者に影響を受けているらしい。心理療法で「原初療法(長く抑制された幼い頃の心の痛みを、繰り返しさかのぼり、感じ、表現することが必要であるとする精神病の治療方法)」というのがあるらしいんだけど、泣くとか叫ぶとかそういうことですかね。オノヨーコなどもこういう治療を受けていたそうなので、70年代あたりに流行っていたのかもしれない。

通期を通してサウンドの感触は一定していて、非常に繊細でそこはかとなくビートルズの後期を感じさせる雰囲気。エレクトロニックだけどどこかアコースティックな感覚があるのがとても好みです。シンセの音色やアレンジなんかも非常にセンスが良い。

アルバムで行くと1stの「The Hurting」と最新の「The Tipping point」が非常に良い。特に後者はナチュラルな感じに磨きがかかっていて素晴らしい。大人のエレクトロポップという感じだ。ジャケットも素晴らしい。

「Shout」の入っている「Songs from the big chair」も悪くないけど、80年代に流行ったサンプリングドラムマシンの音が非常にマイナス。当時はそういうもんだと思ってたけど、今聞くと音が音楽的じゃないというか、一言で言うとダサく聞こえる。これはこのバンドに限ったことではなくて、この時代に作られたアルバムはドラムマシンが使われることが多くて、やはり機材的には過渡期だったんだなと思わざるを得ない。

全体的な印象としてはポップと言うほどポップでもないし、かといってさほど尖っているわけでもない。彷徨えるオルタナという感じでしょうか。

途中ソロになったりするが、2人名義のアルバムはこの4枚(のはず)

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