
ということで、ミッドサマーの初回特典ブルーレイのディスクセットを購入。
それまで知らなかったんだけど、スチールブックという金属のケースにディスクが収められており、そこだけのオリジナルデザインとか同梱特典が施されるのが通常版との違い、かな。
この作品のスチールブックはイラストレーションをヒグチユウコ氏、アートワークを大島依提亜氏が手掛けており、これ自体が「作品」と呼べるクオリティになっています。ケースのほか、ブックレットやポストカードなどがオリジナルデザインで同梱されており、まさしくファン向けの仕上がり。
大島依提亜(イデアと読むらしい)氏って初めて知ったんだけど、すごくいいセンスをされてます。かなりデザイン要素が多かったと思うのだけど、非常にうまく整理されているなと。
それぞれ見ていきましょう。
■スリーブ

ヒグチユウコ氏のイラストレーションがメインに配されています。もともと日本版ポスターとして描かれたもので、原画はヒグチ氏の「サーカス」という作品展で見ましたが、すごく小さな作品でした。ポスターになってますが、作品の意図としては実は違うのかもしれない。
スリーブ用にオリジナルで箔が押され、エンボスの入った上質な紙にプリントされています。すごく繊細にできているので保管場所に困るw
■ケース

スチールブックって初めて見たけど、本体自体はプラスチックケースで、それを金属の外装が覆う形状なんですね。
外装部分は完全オリジナルのデザインが施されています。金箔がモチーフなのか、ゴールドと特色イエローとスミでデザインされており、作品の舞台のカラフルさとは対照的なダークさを感じます。確かイエローとブルーが「死」の色だったかな。

開けるとディスクが3枚。ポストカードもそうですが、劇中のシーンが劇中で出てくるタペストリーのテイストのイラストで表現されています。ケースの表と違ってこちらはとてもカラフルな世界観。でも絵が意味していることはすごく不気味という。
■エンベロープ&ブックレット

これも上質な紙にプリントされており封筒には「Harga」の文字が。これは作品の舞台となるスウェーデンの架空の村「ホルガ村」のことですが、コピーとして「the tranquil and majestic」(静かで荘厳)と書かれており、観たあとだと「おいおい!」となってしまうのが面白い。
ブックレットもホッチキスではなく、糸で綴じられていて、もちろん表紙・中面は別の紙(表紙はルーン文字のエンボス)で、中面は微妙なシミがデザインされた渋い紙質、というこだわりよう。
■ポストカード

エンディングシーンをタペストリー風に描いたポストカードが3枚。1枚目(左)はポストカードとしてまだアリだけど、あとのは送られてきたらちょっと引きますw 若干ネタバレしてるけど、これだけ見ても分からんよね。
ということで、映画の持つ雰囲気とヒグチユウコ氏・大島依提亜氏のクリエイティブが炸裂した、この映画をあえて「モノ」にするとどうなるかを問う作品です。
しかし、クオリティ高すぎてホントに雑に扱えないんだよな・・・だからコレクターって同じものをふたつ買う(らしい)のか。深いなあ。
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