5thアルバム曲解説(前半)

  1. Wild Goose Chase

これは使っているシンセサイザーのアルペジオで遊んでいたときに浮かんだものです。鳴っている音はエレクトリックピアノなんですけど、リアルタイムでフィルターやエンベロープを動かしたりして録音して、それを切り貼りして、そこにマリンバや弦の音を重ねてます。
なんとなくずーっと鳥のイメージがあったんですよね。追いかけられない鳥って何か言い方があるのかなあって思って調べてつけたのがタイトルです。なんでカモなんでしょうね。

2. Memento

アコースティックギターと弦って絡まるのかなあと思って始めた曲。
こういう風にアコギを指弾きで弾いて録音したのは初めてじゃないかなあ。最初、メロディがはっきりしすぎるかなと思って実は候補から外してたんですけど、「春夏秋冬」っていうテーマの中に収まるなと思って入れました。これは春ですね。一番好きな季節です。

3. Anywhere but Here

母の人生ことを自分なりにイメージして書いたもの。本人に直接聞いたことないから分かんないけど、多分このタイトルのようなことをぼんやり思っていたのではないかなって。僕も多分そんなことを思っているかもしれない。
パラレルな人生のイメージというか、そういうものを表せないかなと。このくすんだピアノはプリペアドピアノと言って、弦にフェルトか何かを挟んだ音ですね。

4. So Close, So Far

ギターでミニマルミュージックって作れないかなあと思って試していた曲でのひとつです。ズレていく部分は本当は人力でやんなくちゃいけないんですけど、コンピュータで切り貼りしてますw 
途中、「コン」っていうパーカッションが入りますが、これはギターを叩いた音。クラシックギターを使っていますが、ちょっと和な感じにも聞こえますね。

5. What She Meant to Say

これはかなり前に書いた曲で、パーカッション以外でパーカッション的なアンビエントが作れないかなと思ってやっていた曲です。鍵を開ける音とか、窓を閉める音とか、階段をのぼる音とか、オイルを垂らす音とかそういう数種類の具体音にフィルターをかけてぐしゃぐしゃにして、その上でアドリブでピアノを弾いています。最後の方に出てくるノイズっぽいギターが気に入ってます。
この曲くらいまでが冬から春が終わるくらいまでのイメージかな。

後半はまた改めて。

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