自身の新しい曲をどうやって作るか、というのはけっこう悩んでいて、昨年くらいからいろいろトライしているところです。
何度も書いてるけど、今までは何らかのビジュアルに「音を付ける」という作り方で、「ビジュアル」先行というか(聴く人は分からないと思うけど)、そんな作り方だったのだけど、簡単に言えばその「絵」が今の僕にはない、ということです。
どちらかというと「場所」をイメージすることが多くて、それがバリだったり京都だったりしたわけだけど、そういう具体的な場所が今はないし、これは困ったなと。
これは作り方を変えなくちゃいけないんじゃないかと思っていろいろ試したけどなかなか上手くいかない。でもハタとそうか、キーボードから離れた方がいいのかも、と思ってアコースティックギターを手にとってみた。久しぶりに弾くので指がすぐ痛くなったけど。
いくつか思いつくままにフレーズを録音してみて、ピアノとかチェロとか(キーボードだけど)と重ねてみると少し違う世界が見えた気がした。
以下はそれで形になった曲。まあなんてことない曲ですが、作っていて面白かったのでアップしておきます。
勉強になったのは、やはりギターで発想すると開放弦とかが混じるので響きが変わるということ。開放弦のコード(専門用語でいうと「オープンコード」)というのはなんというかアーシーというか、土着的な感じもするし、そういう響きを重ねていくともう少し引いた風景のようなものが見えるような気がする。
少しそういう感覚を音にしていこうかなと思っています。
(ちなみにテクニカルな部分の覚え書き)
生録音の環境はギターがLarriveeのOM、マイクがオーディオテクニカのAT2035、これをMOTUのAudio Expressというプリアンプ経由でDAWへ。エフェクトはコンプとEQとリヴァーブ。コンデンサマイクというのを初めて使いましたが、なかなかいい音。でもあまりに音を拾うので近所の車の音とか猫の鳴き声が入ったりして。
あとはサンプルインストゥルメント。ピアノはNIのGrandeur、チェロはAria Soundsのソロ弦、パーカッションはLogicのEXS、逆回転みたいに聞こえる音はOutputのREV。