「Sou」オーディオデモ&曲解説(後半)

続いて後半5曲です。

前半はこちら

6. Kiko
以前、俵屋という旅館で見た七夕の設えを見て思いついた曲。この行事はもともとは「乞巧奠(きこうでん)」といって、女性の技術だった織りや裁縫などが上手くなるように願ったもの。なぜか設えには琵琶とか琴が置いてあって、それがとても詩的だったんです。

7. Rokudo
毎年お盆に東山の六道珍皇寺で行われる「六道まいり」という行事からインスパイアされたもの。ものすごくダークなお祭りで、思わず「あっち」に引き込まれそうになります。元々お盆はそういう時期ですが、京都のこの場所はそのパワーが半端ないです。僕なりの禁忌、という感覚。

8. Until She Comes
コンセプトとしては1曲目に似ています。もう少し情景的で、比叡山の山中の夜明け前、という感じ。霧がかっていて、肌寒くて、梵鐘が聞こえて、ひとりなんだけど非常に満ちた感覚というか。静的で霊的。比叡山の行者さんも、こういう感覚を持つのかなと考えたりしました。

9. Come Winter
京都の師走のイメージ。具体的には錦市場とかあのあたりの賑わいをイメージしています。ざわざわした感じと、そこに含まれる新年への祈りや予感。京都人のケとハレ。そのギャップみたいなもの。こういうのも京都の魅力だと思います。これこそ住まないと分からないかもしれません。

10. Eyes of the Mask
4曲目の「Still Life」が影だとしたら、こちらは光。職人さんの手によって作られた衣装や面で舞う演者のイメージ。でも全く派手ではなくて、心の奥底を少しずつにじませていくようなダンスと言うか。能面の目に宿る深み。あれが京都の芸能のひとつの美意識だと思います。

 
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