掃除機をレビューしてみる

さて、本日は打って変わって掃除機の話。たぶん音楽をやってる人間が掃除機をレビューすることはあまりないと思うので、試しにやってみます。

発端はというと、、、昨年、猫を飼い始めてから、トイレの砂や抜け毛が散らばったりで、どうも家がすっきりきれいにならないのでどうにかしたかったのです。

そしてまず初めに導入したのが例のコイツ。ルンバ770。ブラックボディが渋いが、意外とでかくて重い。

iRobot Roomba 自動掃除機 ルンバ 770

今となってはけっこう導入されている方も多いですが、大方のレビュー通り「予想外に使える」という感じです。もう少し正確に言うと「テキトーに動いてるっぽいんだけど、終わるとけっこうきれいになっている」というか。つまり完璧ではないけど、「掃除機をかけた」感じにはなっている、というのが近い。まあ期待値が低いんでしょうな。

デメリットとしては・・・

・前片付けが面倒 (ゴミ箱やラグをどっかによけておくとか、コードとかも巻き込むので注意が必要)
・見てるとストレスたまる (行って欲しいとこに行ってくれないので、けっこうイライラする)
・意外と雑 (行動パターンが行き当たりばったりなので、何度もやるところとスルーするところが出る)
・ダストカップが小さい (すぐいっぱいになります。1回につき1度メンテが必要)

軍事用ロボットを作っている会社なので、けっこう頑丈で、かなり雑に使っても平気。センサーの効きもいいので段差から落ちることもありません。なのでロボットとしての基本性能は高いんだろうなと。
デメリットに目をつぶれる人であれば買いでしょう。何より留守中仕事してくれるので、共働き世帯とかにはオススメできます。

しかし、角とかスキマとか階段とかソファの上とか、やはりそういうところは掃除できない。てなことでいわゆる掃除機は必要なんですが、僕はこの昔ながらの掃除機ってのがどうも嫌いで。やはりワイヤードであることで、非常に掃除へのモチベーションが下がる。

ということで最近はどうやらコードレス機というのが流行っているらしい。見てみるといろいろあって、ダイソンとかエレクトロラックスとか。なんださっきのルンバも含め全部海外製じゃないか、と思って見てたのだけど、レビューは一長一短。やはりバッテリー駆動で掃除機を動かす、というのはけっこう大変だと。

さらにいろいろ見てみると、やはりコードレスはバッテリーの性能によるらしい。そりゃAC電源がないわけだから当たり前だけど、どうもその点に重きをおいて開発しているメーカーが少ない。ダイソンはそうらしいけど、カタチがガンダムみたいであからさまに奇をてらってるし、異常に高い。エレクトロラックスは逆におしゃれっぽいだけで、そういう肝心な部分の言及がない。

諦めかけたところで、、、あったんですよ。それが日本の工具メーカー、マキタ。
いわゆる「電動ドライバー」みたいな、およそ通常の家庭には常備されていないだろう、プロな工具を作っているメーカーです。音響機器で例えるとティアックとかマッキーみたいなニュアンスかな。何やら新幹線とか建築現場の掃除とかにも使われているらしく、要は業務用ですね。

ということで思い切って購入しました。CL142というモデルで、ちょうど中くらいのモデル。これ以上上だと重いし、下だと性能が落ちるらしい。

マキタ 充電式ハンディクリーナー【掃除機】 makita CL142FDRFW

デザイン的にはまあひどくはないけど、何の面白みもありません。そして写真で見るより小さいです。
メーカーサイトも色気ナシ。ただでさえ「工具メーカー」という感じなのに、掃除機というカテゴリーがない。探すと「バッテリー」のコーナーにあって、そこの「吸う」にカテゴライズされているという。そりゃバッテリー駆動で吸う機械だけどさ。

肝心の性能ですが、すこぶるよろしい。めっちゃ吸う。普通の掃除機なみのパワーだと思います。駆動時間はローモードだと30分くらい。
本体も軽く小さいので、階段であろうとトイレであろうとベランダであろうとどこでも持っていけます。このお気軽感はちょっといいですね。

デメリットとしては小さいので、男性だと少しホースが短いかも。あと、先っちょも小さい(20センチくらい)ので、大きな面積はしんどい。あと、必然的にダストカップも小さいので2~3回に一度はメンテ必です。
充電もバッテリー取り外さないといけないのも若干メンドイかな。充電器もブコツなので大概のインテリアにはマッチしません。

ということで、これもデメリットに目をつぶれる人でコードレスを探している人は買いだと思います。

しかしまあここで著名な日本のエレクトロニクスメーカーが出てこないのが悲しいですね。
ロボットもコードレスもある種、異端なハードウェアかもしれませんが、確実にマーケットはあるわけで、なんでそこに食い込んでいかないのかが不思議です。家電に対する偏見(例えば掃除は奥さんがするものであり、ロボットなんて怠慢以外の何者でもないとか)があったりするのかな。

ひとまず導入を考えている方の参考になれば。