いいオーディオを持とう

制作じゃなくて、リスニングの話。

今や音楽はスマホやPCで聴いたりするものだろうけど、僕らの世代はどこまでもいわゆるオーディオセットです(そうでもないかな?)。

とはいいつつ振り返ると僕が持っていたオーディオはロクなものではなくて、前のセットは大学時代に買ったテクニクスのCDプレーヤと弟にもらったデノンのプリメインアンプ、バイト先の上司にもらったタンノイのスピーカーでした。すべてすごい安物。

20歳くらいから最近までずーっとそのセットだったんですけど(長いね)、一昨年に買い替えたんです。
近くのヨドバシカメラに割と大きいオーディオショップがあったので、そこでまずはスピーカーからいろいろ視聴。定番としてはDALI、JBL、KEF、B&Wといった外国製品だそう。僕は基本的に高域が出るスピーカーが好きで、それで一番ピンときたのがこれ。

Bowers & WilkinsというイギリスのメーカーのCM5というモデル。高域が色っぽい感じで、デザインも良かったしすんなり決定。元々オーディオの知識がないので、自分の耳で判断するしかないから決めるのは早い。

続いてアンプとプレーヤー。こちらはなぜか日本製が定番らしく、デノン、マランツ、ラックスマン、ヤマハだったけれど、僕の音の好みの傾向からいくとマランツがいいとかで、確かにデノンとかと比べると高域がかっちり出て、シャープな感じ。 で、決めたのがこれ。

マランツの8004シリーズ。スピーカーの相性からいくともうワンランク上を勧められたけど、これでもかなり予算オーバー^^ でもメーカーとシリーズを統一した方が特性としてはいいらしく、これに決定。あとから分かったんだけど、B&Wの日本の輸入元はマランツらしく、そう思うと営業にはまったのかな^^ でも輸入元になるくらいだから相性いいんだよね、たぶん。

そんなことでオーディオの知識を全く持たぬまま、買っちゃったわけです。
で、自宅リビングにセッティングしてジャズとかボサノバとか聴いてみたんですけど、凄い。前には聞こえなかった音が聞こえるし、何より音にすごく「艶」が乗った感じ。エロい。スピーカーの出力も部屋に合っていて、余裕で鳴っている感じ。

それでクラシックをかけてみたんです。確かカラヤンのベートーヴェンのシンフォニー。これがまたすごく良くて、特に弦がすごく美しい。うわー、クラシックってこんなに凄かったんだってその時ようやく気づきました(遅い!)。

で、逆にダメというか合ってないなと思ったのがロック。ものによると思いますが、とにかくうるさくなるんです。過剰になるというか。高域もキンキンするし。

てなことで、大げさに言うと音楽の嗜好が変わってしまったオーディオでした。
でも歳も歳だし、クラシックなんかを気持ちよく聴けるのはそれはそれでいいことかなと。今まで未開拓のジャンルだしね。

ということで、ある年齢に来たら、きちんとしたオーディオは持っていた方がいいなと改めて思ったのでした。自分の嗜好にあってさえいれば何十万かかける意味は必ずあると思います。